2017年5月6日

カングーのパワーウィンドウが動かない②


故障したパワーウィンドウ・レギュレーターを調べました。

故障して交換したカングーの右リアのパワーウィンドウ・レギュレーターですが、どこに不具合があるのか興味があって分解してみました。


故障する部位としてはアンプなどの制御部とモーターが考えられます。このカングーの制御部は(写真に撮り忘れたのですが)数点のチップ抵抗やチップコンデンサがあるのみで複雑な回路があるようには見えませんでした。下の写真の乳白色のプラスチック部品にコネクタ接点とブラシ、簡単な回路っぽいものが付いています。

動かしてみるとわかるのですが、カングーのリアウィンドウには挟み込み防止機能はありませんし、停止位置もガラス固定部品が物理的に動かなくなることで停止している模様です。制御らしい制御はしていない感じです。


モーターの回転子を手で動かしたところ、かなり重く、動きが渋かったです。どうやらモーターそのものではなくギアの方に問題がありそうです。

ギア部分を分解してみました。モーターの回転はウォームギアとウォームホイールでワイヤーを巻き取る回転部に伝わります。ごくごく一般的な構造ですね。


ウォームホイール側のギアが割れ、破片が挟まったのかな?でもその割には重いながらも動くことが解せないな、と思いつつ調べました。しかしグリスを取り除いて入念に調べても、どこにも割れや変形、顕著な摩耗は見られません。

疑問に思いつつ組み直したところ、今度はスムーズに動くではありませんか!停止位置の制御をしていないためにガラスが停止位置に達してもモーターが動き続け、ギアの山のかみ合いがズレたのでしょうか?でもそうであればギアにダメージが見つかりそうですが…

理由が分からないので釈然としませんが、結果オーライということでグリスを塗りなおして組み直しました。そして車体に取り付けて動かしたところ、正常に動作します。試しにガラスが停止してからもスイッチを押し続けてみたのですが問題は起こりませんでした。

どうやら故障したレギュレーターも直ってしまったようです。結果的にはヤフオクで買う前に分解してみれば良かったという話なのですが後悔はしていません。元に戻らなくていいということで思い切って分解できたのですし、一度症状が出たものは再発の可能性も高いと思うからです。

それよりも実はヤフオクで落札するときに正常な「左リア」も同時に落札してしまった方が問題です。部品の欠陥なら反対側に不具合が出るのは時間の問題ですし、その時に手に入る(出品されている)とは限らないと思ったのです。同じ業者でしたので送料は1回分で済みますし。




重く大きい部品が2つ、保管するのも面倒です。


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