2017年5月22日

SATA タガネ


「SATA」というブランド、名前くらいは聞いたことがあるのですがよくわからないメーカーです。調べてみましたが結局わからずじまいでした。


SATA 3本組 タガネ 20mm・22mm・25mm EA683PB
3本組で2,000円を切る価格は安いと思ったので購入。




外箱です。持ってみるとずっしり重い。


Amazonの商品画像には収納袋に「世达工具」の表示がありましたが、届いたものにはありませんでした。


購入前、タガネに 20mm・22mm・25mm と細かい刃先の違いなど必要無いだろうと思いましたが、私はグラインダーを持っていないのでなまった刃を研げません。予備として3本持つのも悪くないだろうと思いました。後にこれが間違いだったことが分かります。


たしかにこんな微妙な刃先の違い、用途を考えると大きな意味がありません。



しかし、それぞれの長さ・重さには大きな違いがあります。この長さ・重さの違いがポイントなのですね。持ってみるとそれぞれ他の代わりにはならないことが分かりました。測ってみると重さは小さい方から 312g、594g、870g でした。

写真では大きさが良く分からないと思いましたのでコインと並べてみました。


見ての通り、まだ未使用なので使い勝手はわかりません。



SATAがアメリカのダナハーグループ傘下と言うことはわかりました。ダナハー自体は製造業に分類されるのですが、M&Aで成長してきた巨大企業で何をやっているのかわからない謎めいた企業でもあります。もっと突っ込んで調べるとDBS(Danaher Business System)と呼ばれる改善ノウハウによって買収した企業の収益改善を行い、はては企業文化にまで高めたのが特徴のようです。

ダナハーグループにはダナハーツールグループという工具部門があり、同じくアメリカの総合メーカー、クーパー・インダストリーズの工具部門であるクーパーツールと合弁して2010年にできたのがアペックスツールグループです。SATAはアペックスツールグループの1ブランドになります。

ここから一気に難しくなります。SATAはアペックスツールグループ・シンガポール国際事務所の下にあると位置づけられ、実際の製造は中国・上海の「丹纳赫工具有限公司」が担っています。この会社はアメリカと台湾の合弁会社です。

米・シンガポール・台湾・中国(上海)が登場国となり、どこで区切るのかによって「SATAは○○国」の○○が違ってきます。。製品そのものにも「SATA」と併記して「世达工具」と表示されている例が多いようなので、「(アメリカ資本の)中国の会社」とみるのが一番自然だと思います

本体はもとより外箱にも製造国表示はありませんでした。外箱に「Apex Tool Group」「www.satatools.com.sg」の表記がありました。ドメインはシンガポールですね。


日本の代理店はエスコです。


さらに小さいサイズがあると便利かも。




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