スズキッドの溶接機を購入しました。
前々から溶接機が欲しいと思っていましたが、情報収集をすればするほど買えなくなっていました。
何故かと言うと安いものほど評判が悪かったのです。
ネットから情報を仕入れて機種選択します。(間違っているかも)
・ガス:電気
大きく分けて溶接はガス溶接と電気溶接に分けられます。ここで言うところの「ガス」は熱源としてのガスのことです。DIYレベルでは電気一択です。電気溶接=アーク溶接となります。
→ 電気
・ガス:ノンガス
アーク溶接には「ガス」と「ノンガス」があります。ややこしいですがここで言う「ガス」は酸化を防いだりアークを飛びやすくするためのシールドとして機能させるものです。厳密に言えばノンガスもガスを利用しています。ボンベ等で別途ガスを用意するかどうかの違いです。初心者ですからもちろんノンガスを選択します。
→ ノンガス
・手溶接:半自動溶接
手溶接は手棒とも呼ばれるように棒状の溶接棒を使い、半自動はリールに巻かれた溶接ラインが(ワイヤー)が自動で出てきます。
→ [性能]手棒<半自動 [価格]手棒<半自動
・単相:三相
家に引かれている電源の種類は単相、三相がありますが、通常の家庭では単相でしょう。我が家も単相しか引かれていませんので単相で決まりです。
→ 単相
・100V:200V
入力電圧は100V、200Vがあります。エアコンなどで200Vが用意されている家庭も多いでしょう。我が家には200Vが来ていますのでどちらでも可能です。通常200V用は100Vでも使えます。
→ [性能]100V<200V [価格]100V<200V
・直流:交流
交流は商用電源をそのまま使う方式。直流はインバーター制御で直流に変換する方式です。
→ [性能]交流<直流 [価格]交流<直流
・定格電流
電流は大きい方が溶接しやすいのですが、家庭用の一般的なコンセントの容量は最大15A程度でしょう。それ以上は専用電源を引かないと無理だと思われます。
→ 15A
・出力調整機能
二次電流の出力を調整できると便利です。調整できない場合は母材が薄い場合、穴が開くことがあります。半自動溶接機の場合は出力調整と連動してワイヤーの出てくるスピードが変化するします。
→ [性能]調整不可<調整可 [価格]調整不可<調整可
総合すると性能的には(DIYレベルでは)200V・直流・半自動がベストということになります。反対に性能には目をつぶって最も安くするのでしたら100V・交流・手棒となります。
初心者なのだからまずは安物を買って段々とレベルアップを…と考えがちですが、調べが進めていくとそんな単純な話ではないことが分かってきます。100V・交流・手棒は使い物にならないという意見が多数を占めるのです。具体的には「スパークが発生しない「スパークが持続しない」「溶接棒が母材にくっつく」というものです。プロがやっても難しいと言われています。動画を見てみると確かに言われている通りだと思いました。
つまりへたくそな初心者だからこそ一定以上のレベルのものを買わないと役に立たないようなのです。200V・直流・半自動が良いのはわかりましたが、やはり値段がネックです。使用頻度を考えるととても購入には至りません。というわけでここ1年ほど欲しいと思いつつも買えないでいました。
そんな時、スズキッドの「ホームアークナビプラス」の安売りに出会いました。普段から1万円していない最低ラインの商品なのですが、これが5,700円で売っていました。この価格ならダメ元で買ってみる気になりました。みんながダメだというなら、そのダメっぷりを自分の目で確かめてやろうじゃないですか。
とても小さくコンパクトですが重さは結構あります。(6kg)
ただのトランスだからそんなもの、と言っては乱暴すぎでしょうか。
遮光面が付属してきました。付属してくるという口コミを見ましたが、まさかこんなに小さな箱に入っているとは思いもしませんでしたので、届いた時には(期間限定で付属していて)これには付属していないんだと思いました。ところが箱を開けると中に入っていました。素材は硬質繊維ではなくプラスチックなので溶けたりしないか心配はありますが、顔面を保護するには十分でしょう。
溶接棒は3本付属してきました。父親が溶接を良くしていたので溶接棒は見たことがあるのですが、これを見た時には笑っちゃいました。手持ち花火よりも細く小さいです。
500mlのペットボトルと並べました。これなら使用しない時でも邪魔になりません。
50Hz用と60Hz用に分かれています。
電気製品に詳しい人が見ても「定格使用率」が何を示しているのかわからないと思います。安い溶接機は連続して使い続けることはできませんので、10分間のうち何分使用できるかという意味の数値です。ホームアークナビプラスは「20%」なので、連続して2分間しか使用できないということです。その後8分間休止すれば再び使用可能になります。この20%という数値はこのクラスとしては非常に優秀だそうで、この機種の(このクラスとしては)評判が高い理由でもあります。
とりあえず購入しただけなので、使ってみてのレビューは今後。
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