最近、ハクバから「首の負担がZEROフック(KH-STH)」というものが発売されていることを知りました。
これはフックをザック(バックパック)のショルダーベルト上部のアジャスターストラップ(高さ調節テープ)に取り付けて、カメラのストラップをそのフックに掛けることによって首に当たらないようにするためのものです。
これを知った時には「なるほど!こりゃいい!」と思いました。
たしかにレンズを付けた一眼カメラは重量があるので長時間首から下げていると肩がこりますし、汗をかくとストラップがじっとり濡れて不快な気分になります。
さっそく購入しようとしたのですが値段をみてびっくり!Amazonで1,895円でした。希望小売価格にいたっては3,758円です。
これはちょっとあり得ない価格だと思いました。実物は見ていないので写真からの印象ですが、せいぜい380円程度に見えますし百円ショップで売っていても不思議ではないです。アイディア商品で競合他社からは発売されていないのですからアイディア料を上乗せするのはやぶさかではありませんが、それでも580円というのが私の値踏みです。
本当に他社から類似商品が発売されていないのか調べてみました。結果として同じものは無かったのですが、ウォータードロップマーク「ツルカメRA」という商品を見つけました。
これはザックのトップループ(ザックの一番上にある手で持ったり引っかけたりするためのループ)と背中側とを結ぶベルトにフックが固定されているものです。ストラップを固定するフックは首の負担がZEROフックが2か所、ツルカメRAは1か所となります。
ツルカメRAは中央の1か所で固定するため、カメラのストラップが首の横側に接触すると思います。また、ツルカメはザックの縦方向にベルトが通るためザックの開閉に支障が出るかもしれません。なにより価格が高いです。実売4,000円弱は出せません。
首の負担がZEROフックを代用できるようなものが100均に無い物かと探してみました。
ヘアクリップ(バンスクリップ)や、パイプ用フックなどが良いかもと思ったのですが、どちらも挟む方向と引っかける方向が90度なんですね。ベルトと同じ方向に引っかけたいのですが、そのようなものは見つけられませんでした。
かくなるうえは自作しかないと考え、一番簡単な針金工作をしました。自宅にあった番線です。正確な太さはわかりませんが、ペンチで曲げられるけど手で曲げるのは難しいくらいの固さです。カメラの重さには十分耐えるでしょう。
ザックは「Douter Trans Alpine 25」普段よく使っているものです。
このザックにはアジャスターストラップがありますので、これを利用します。
アジャスターストラップに自作アダプターを取り付けます。
左右に取り付けました。
横から見るとこんな感じ。自作アダプターの長さが長いと首に接触するかもと思って短めにしたのですが実際にはもう少し長くした方が使いやすいと感じました。体から離れた場所にあるとカメラストラップの付け外しが難しくなります。
背負った写真は自撮りできないので椅子に背負わせました。
とりあえず家の中で背負っただけですが具合よさそうです。
これで完成とは思っていません。使ってみてどんどん改善させていきたいです。何と言っても実質ゼロ円、10分ほどの制作時間ですのでやり直し上等です。
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