2014年12月16日

アルピニスト オートマチック


2世代前の4S搭載アルピニストです。山歩きでの使用を考えた、見やすい簡易方位計や文字板、20気圧防水などの機能を備えた機械式時計です。


2005/10
自動巻き
25石
8振動
20気圧防水
ケース径36mm
中古



リサイクルショップで中古品を購入しました。
1960年代初頭に初代アルピニストが誕生します。その後1995年に復活したのがこの時計です。
ムーブは4S15でいわゆる52系の流れをくみ、主に高級機に使用されているものです。アルピニストは比較的安価な時計ですので、手の届く4S15機ということで貴重でした。
4時位置のリューズを回すと方位を示すインナーベゼルが回ります。時針と併用して簡易方位計測が可能です。
裏蓋には初代から受け継がれた三連の山マークが刻印されています。

その後、2002年にアルピニストはクォーツになり、近年(2007年)再び機械式になりました。(ムーブは6Rとなりました)
ムーブは変化していますが、2,4,6...の飛び数字のインデックスや方位を示すインナーベゼル、夜光塗料の面積の広い針などのデザインは共通しています。
時針が「やさしいコブラ針」とでも言ったらいいのか、コブラ針とベンツ針の中間のような形をしています。

同じブランドで機械式とクォーツを用意する例は多いのですが、時期によって機械式とクォーツを切り替える例は珍しいと思います。
実際の所、極限状態では機械式とクォーツはどちらがすぐれているのでしょうか?
クォーツは電池切れ・低温による電圧低下の心配がありますし、機械式はオイルの高粘度化による停止・ショックによる故障などの心配があります。
アルピニストはそのようなハードな環境を考慮しているわけでは無いのでしょうが、ポリシーが一貫していない印象は受けます。

ケースの大きさは現代基準で考えると小さい方ですがステンレスで非常に重いです。
トレッキング用としては不便なため、モデルチェンジでチタンケースになったのは正解かと思います。
風防はミネラルガラスなのでかなりキズがついています。ケースにもかなりキズがついていました。

リューズで手巻きすると巻き上げ感が非常に重いです。最初はこんなものかと思っていたのですが、どうやらオイルが劣化してくるとこのような症状になるようです。
オーバーホールすれば直るらしいのですが、問題になるほど精度が悪いわけでもないので修理には出していません。自動巻きなので実用には支障ありませんので。



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