2014年12月17日

ポールを立てて地デジアンテナを設置


ある風の強い日に実家のTVアンテナがふらふらと揺れていることに気付きました。このままでは落ちるのは時間の問題です。テレビが映らなくなるのはもちろん、何より危険なので早急に何とかしなくてはなりません。


当時の設置状況ですが、軒下の壁から屋根の端へと延びている角材(名前がわかりませんが「垂木」でよいのでしょうか?)の端に金属ステーが止めてあります。
その金属ステーから垂直にポールが伸びて、その先にアンテナが付いていました。
既に撤去済みなので写真には写っていませんが、ブースターの付いている木の先に設置されていました。
木と金属ステーの接続が緩んでいる上に、固定ワイヤーが数本切れているために揺れているようです。



アンテナはUHFとVHFが両方ついているのですが、地デジになりましたのでVHFアンテナは不要です。
VHFアンテナはかなり大きいのでまずはこれを撤去しようと様子見を兼ねて屋根に上ってみることにしました。


アンテナの場所は2階の屋根なのですが、幸い1階の屋根からアクセスできそうです。
屋根の傾斜としては登れそうでしたが、(1)滑らないか(2)瓦が割れないか、が心配でした。
写真の手前、1階の屋根から登ってみましたが、結果としては問題なく登れました。(運が良かっただけかもしれません)
家自体は3~40年ほど経っていますが、瓦は10年ほど前に葺き替えたということで、そのせいか割れそうな気配は有りませんでした。
靴はスニーカーだったのですがちょっと心もとなかったです。こんな時のために地下足袋を買っておくべきだったと思いました。

さて、まずはVHFアンテナは外して、状況を観察します。
木と金属ステーは釘で接続されていたのですが直せそうもありません。何故かと言うと木が腐っていて釘を打ちこめないのです。
少なくとも場所を変更しなくてはなりませんが、他の垂木も似たようなものです。
とりあえずこの時はワイヤーを応急措置するだけに留め、降りてきました。

まず中継局を調べます。中継局の送信出力は3Wで直線距離は4kmほどでした。中電界に分類されると思います。
また、家の裏庭から中継局が見通せます。状況的には悪くありません。
地デジはアナログとは違い、何が何でも高い位置にアンテナを設置する必要はないようです。
なによりDIYでやる場合、高所での作業は避けたいです。
そこで裏庭にポールを立てることに決めました。

ポールですが、自分の車で持ち帰れる最も長いパイプということで、4mの単管パイプを買ってきました。
外径48.6mm、厚さ1.8mmの一般的なものです。1,500円ほどだったかと思います。単管キャップも買いました。

せっかくなのでアンテナも新品にしようと思い、マスプロのLS-20を購入しました。5,000ほどでした。
LS-20は弱電界用ですが、設置場所が以前より大幅に低くなるのでアンテナの性能でカバーするのが目的です。

ポールの設置ですが、一般的に土に埋めて立てる場合「全長の1/3埋めろ」と言われています。
4mのポールですから最低でも1m強、埋めたいところです。
1m掘るのはしんどいですが、コンクリートは使いたくありませんでした。
コンクリートを使うと撤去時に処分が難しくなりますしパイプの再利用もしにくくなります。

掘ってみたところ70cmほどで石の層に当たり掘り進めなくなりましたので、とりあえずそのまま立てました。
ちょっと心配ではありますが、場所的に倒れても被害は出そうもないので良しとしました。ダメだったらその時考えましょう。


続いてアンテナの設置です。テレビを傍らに置いて(最近はテレビといえば大画面のものばかりですが、こんな時小さいテレビは便利です)調整しました。
それにしても地デジアンテナは指向性が無いのですね。LS-20は高利得なので指向性も強いはずなのですが。
左右に振っても30度ほどはまったく変化がありません。きっちり調整したい私にとっては逆に難しいです。
そういえばBSアンテナは何度も調整しましたが地上アンテナは調整するのが初めてです。
さらに高さ方向もポールの上半分ではまったく変化がありませんでした。さすがに地面に置くとレベルは下がりますが、それでも視聴するには十分なレベルです。
結局、風の影響を少しでも下げるため、ポールの一番上では無くちょっと下げた位置に固定しました。

 

アンテナは配線せず一週間ほど放っておき傾いたりしないことを確認した後でケーブルを接続しました。うまい具合にポールを立ててから2日後に大雨が降りましたが大丈夫でした。
アンテナからの同軸ケーブルはブースターに接続するのですが、ブースターは2階の軒下にあります。本来ブースターはアンテナ直下に付けるのがお約束ですが、屋内配線をいじりたくなかったので長いケーブルを引っ張りまわしました。
もう一度屋根に上り、古いアンテナの撤去とケーブルの切り替えを行いました。

都合3回屋根に上ったわけですが正直な所やはり命綱なしでは怖いです。DIYは「お金を払ってでもやりたい」ほど好きなのですが、この作業は「お金をもらってもやりたくない」です。

設置からおよそ1年が経ち、台風の直撃を2回、大雨にも数回は遭遇しました。ポールが倒れそうな気配は全くありませんので今後も大丈夫そうです。

余談ですが裏庭の先は他人の畑になって、だからこそアンテナを立てることが出来たわけですが、こんな田舎にも急速に宅地化の波が進んでいます。相続時に田畑を売り、宅地にされる例が多いようです。人口は減少しているのですがね。
ですから今の畑も将来にわたって畑であり続けるとは思っていません。来年になったら住宅に変わっているかもしれませんのでその時にはまたアンテナを引っ越さなければならないでしょう。まあその時はその時です。



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