2014年12月21日

カングーのエアコン・パイプを断熱


カングーのエンジンルームを見るとエアコンのパイプがエンジン近くを通っています。触ってみると冷たく、エンジンの熱が影響しそうなので対策をします。


エンジンの上を通っているパイプはエバポレータで車内の空気を冷やした後、コンプレッサへ戻ってくる経路のようです。つまり車の後方から前方へ冷媒が流れています。触ってみると冷たく、周りが暖かいので結露しているのがわかります。

ここを通った冷媒はこの後コンプレッサで圧縮され高温・高圧になるのですからエンジンの熱で温められようが影響は無いのかもしれません。パイプに何の断熱処理もされていないことからも想像できます。しかし理屈上は入力される冷媒の温度が低いほうがコンプレッサの効率が良いのではないかと考えました。それが体感できるかは置いといて。

このようにパイプがエンジンの近くを通っていることはカングーに限らないようです。ネットで検索するとやはり気になっている人が多いようで、施行例もいくつか見られます。
気分の問題かもしれませんが、少なくともやって悪いことではないと思うので断熱材で覆ってみることにします。材料費100円でできますから。
kangooのエアコンはお世辞にも能力十分とは言えません。エアコンの能力が車内容積の大きさと窓の広さに追いついていないようです。少しでも改善できる可能性があれば試してみたいです。

一番断熱して意味があるのは最も低温であり、これから室内を冷やす役割のあるエキスパンションバルブからエバポレータへの配管ですが、この配管は車内にありますし、長さも短いので手が入れられません。

エキスパンションバルブで冷媒は0度ほどに冷やされるようです。エバポレーターでどのくらい上昇するかはわかりませんが、普通はエンジンルーム温度よりも低いでしょうから断熱する意味はあると思います。
一方高圧側はコンプレッサで70度程度まで上がり、コンデンサで50~60度程度まで下がるようです。夏場のエンジンルーム内の温度は60度以上になるようですが、普通はエンジンルーム温度よりも高いでしょうからこちらは断熱する意味は無いように思えます。どちらかと言えば冷やしたいのでしょうから。

「断熱し過ぎると気体状態でなければならない冷媒(れいばい)がコンプレッサー内で液化してしまいコンプレッサーが壊れる」という意見がネットにありましたが、これは私的には信じられません。もちろん本当に液体になってしまったら(液体は圧縮できないので)コンプレッサーは壊れるのでしょうが、パイプを断熱して温度が上がることを防いでいるだけで下げるわけではないのです。エキスパンションバルブで下がった温度以上には下がるはずもなく、液体に戻ることは無いと考えています。

さて、理屈は以上です。
やったことは簡単です。百均で断熱材を買ってきてパイプに巻きつけただけです。百均の断熱材は水道管の凍結を防ぐ目的で売っていたものです。素材はスポンジで外側にはアルミが貼ってあります。
カーブの部分は内側を切り取り、点検口の部分には穴を開けました。結束バンド(ケーブルタイ/インシュロック)で固定することも考えましたが、なにもしなくてもしっかりと固定されているので無しにしました。
一つだけ心配があるとすれば断熱材表面のアルミは年月が経つと必ず劣化して剥がれてくると思います。時々点検して劣化具合をチェックしようと思っています。


もちろん効果は体感できませんでしたw




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