2015年10月16日

クランプメータ


クランプメータは回路を切断することなく電流値を測定できるテスターです。通常のテスターは回路と直列に接続することにより電流値を測定しますが、クランプメータは回路を切断せずに通電したままの電線をクランプ(挟み込む)するだけで測定できます。


これを購入したのはかなり以前になります。当時はこれで電化製品の電流値を計測し、消費電力を調べていました。実際は力率を考慮しなければ正確な消費電力は測れないのですが、大まかな目安としては十分です。

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型番で調べてみるといまだに現役商品なことに驚かされます。


クランプメータは導線に電流が流れる際に発生する磁界(電磁誘導)を測ることで電流値を割り出しています。複線(通常のACコードがそれにあたる)をそのまままクランプしてもそれぞれの線が磁界を打ち消すので「0」と測定されます。そこで複線を割き単線にしてからクランプします。電化製品の電源コードを割くと怒られるので延長コードを利用します。
消費電力の低い家電を測るときには何重にもクランプすることで測定しやすくなります。写真は10周巻いたものです。これで測ったのち、測定値を1/10にすれば良いわけです。


白熱電球などは力率が1なので正確に測れます。一方、モーター物は力率が低いので正確に測れません。
現在はワットチェッカーがありますのでクランプメータはあまり出番が無いです。高価でしたので活用したいのですが素人レベルではあまり活躍の場が無いです。
ワットチェッカーも安物は力率=1として表示しているようなのですが、高いものではちゃんと力率も計測してくれます。
自動車は直流なので相性が良いです。最近は直流の電気製品が増えていますのでクランプメータの出番も増えるかも?



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