2014年11月18日

エポス ユニタス 3260SL


スモールセコンド(秒針)が9時位置にあるのが特徴です。




EPOS UNITAS 3260SL
2004/02
手巻き
5振動
40mm
3気圧防水

なぜこの位置かと言うと懐中時計用のムーブ、ユニタス6497を使用しているからです。懐中時計は12時位置にリューズが、6時位置にスモールセコンドがあります。腕時計にする際にぐるっと右90度回転してリューズを3時位置に持ってくるとスモールセコンドは9時位置にくるというわけです。
兄弟ムーブにユニタス6498というものがあり、これは腕時計にしてもスモールセコンドは通常通り6時位置にきます。

裏蓋はシースルーバックになっています。ほとんど裏蓋全体がガラスとなりムーブが良く見えます。
ケースは40mm径と大型ですが、ムーブが目いっぱい詰まっています。懐中時計用の大きいムーブを何とか腕時計サイズに押し込めようという努力が見られます。表のケースも縁がラウンドしていて少しでも小さく見せようとデザインされていることが伺えます。

ブリッジはコート・ド・ジュネーブ仕上げがされています。ルビーも大きく綺麗な色をしています。ネジも青焼き(ブルースチール、実際には塗り)でツボを押さえています。
大きなテンワが5振動でゆっくり動く姿と音には癒されます。

ムーブばかりに目が行ってしまいがちですが文字盤もギョーシェ彫り、ブレゲ数字のインデックス、リーフ針と古典的で良い雰囲気です。

エポスというメーカーは時計好きにはグッとくる機構やデザインの時計を良心的な価格で提供してくれるありがたいメーカーです。



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