シュトゥルマンスキーがモデル名で、人類史上初の宇宙飛行士ガガーリンが装着したことで有名になりました。日本人宇宙飛行士の秋山さんも装着したそうです。
poljot STURMANSKIE(シュトゥルマンスキー)
2004/02
クロノグラフ
手巻き
シュトゥルマンスキーはメーカー名のような扱いをされている場合もありますので、「ブランド名」ととらえた方がいいのかもしれません。
poljotは1000本単位でさまざまな時計を出荷していました。シュトゥルマンスキーとオケアンは定番でしたので1000本単位といいつつロットを継続的に生産していたのでしょうが、それでもインナーベゼル違いや12時位置マーク違いなどさまざまな仕様があります。
このクロノグラフは連空軍パイロット用のモデルのレプリカです。
この他にソ連海軍用にOKEAN(オケアン)というモデルもあり、こちらは文字盤がヒーロー物の覆面のような個性的なデザインで、どちらを購入するか迷いました。
汎用クロノグラフムーブメントCal.3133を載せています。
このムーブ、Valjoux7734のコピーかと思いきやノックダウン(ライセンス生産)だそうです。
それどころか石数は17石から23石に改良されています。特徴的なハート型のブリッジなどはそのままです。
バルジューが7750への更新時に工作機械を売り渡したこともあり、品質については本家バルジュー7734に劣らないと評判です。
実際、私の物も精度は悪くないです。
オプションでシースルーバックにしましたのでムーブが見えます。
コート・ド・ジュネーブやペルラージュなどの装飾的な仕上げは全くされていませんが、
手巻きなのでカム式のクロノグラフの動作が見られて楽しいです。
センターにクロノグラフ秒針があり、先端が飛行機形になっています。
サブダイヤルが秒針・30分計です。
日付カレンダーに早送り機能が無いので合わせるには時針を0時付近を行ったり来たりさせる必要があり、面倒です。
購入時期の少し前までのロシアはソビエト連邦崩壊後のどん底の経済状態でしたから、怪しげな品がたくさん出回っていました。もちろん生産管理体制もアレでしたので製品には当たり外れがありました。
ハズレだとしても笑って済まされるような値段でもありましたが。
この時計も「ネタで買ってみるか」と思えるような値段でしたが、直後から急激に値が上がってしまいました。
あの怪しげで混沌とした魅力的な雰囲気が味わえなくなってしまったことが残念です。
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