しかしながら簡単な改造でDC12Vを手に入れられます。(お約束ですが、自己責任でおねがいします)
左側のカウルを外すと写真のような部品(レギュレータアクチファイア)があります。
レギュレータは電圧を制限する役割、アクチファイアは整流する役割、この部品は両方の機能を一体化させたものです。
電気のもとはジェネレータですが、発電される電圧はエンジン回転数に比例して大幅に変化します。ジェネレータはこの変化する電圧を車両の電装に一般的に使用される12Vに制限するものです。
アクチファイアは交流から直流に変換するものです。
部品には4本の端子が備わっていますが向かって右側の2本しか結線されていないことがわかると思います。XR100はバッテリーレスなので直流は必要ないからです。他車との部品共通化(=コストダウン)のためにこの部品が使われているようです。
アクチファイアを生かしてやればDC12Vを手に入れられるわけです。下の図で説明します。
左上がアクチファイアの出力となります。機器につなぐときにはアクチファイアの出力を+に、マイナスは接地してあればどこでもいいですが、せっかくなので右下からとりましょう。
このままだと半波整流ですので図の”ヒューズ”の上の波形になります。使用する機器がライト類でしたらこれでいいのですが、IT機器などは不可です。そこで+-間にコンデンサを繋いで平滑化します。バッテリーを接続する場合はバッテリーが平滑化の役目もしてくれますのでコンデンサは必要ありません。
耐圧25V、10000μFほどあればいいでしょう。このくらいの容量ですとおそらく電解コンデンサになると思います。電解コンデンサには極性がありますので気を付けてください。私の場合は手持ちの6800μFを2つ並列にしました。
ヒューズも念のためつけてください。7.5Aほどで良いかと。シート下のスペースに押し込みました。
注意事項ですが、半波整流ですのであまり大電流は取れません。 コンデンサで平滑すれば無負荷ではきれいな直流になりますが、負荷をかければまた元に戻ります。使える電力が増えるわけではありません。
また、XR100に装備されているレギュレータアクチファイアはそれなりのものでしかないので、(あたりまえですが)想定外の大電流で使用すると簡単に壊れるようです。(どの程度でダメになるのかは定かではないです)
スマホの充電などは大電流を必要としますのでやめたほうが良いかと思われます。(もちろん5Vに降圧しても、ということです。ただ、ちゃんとしたスマホは電源の電流値を見て充電制御しますので壊れることもないかと思いますが。)
これ以上を望む場合はレクチファイアを自作し全波整流にする(これはハードル高くない)か、さらにジェネレータの改造(これはハードル高い)に挑みましょう。
何かレクチファイヤーレギュレータは全波整流用短絡型ではないでしょうか?
返信削除少し配線が違っている気がします。